日本国内では、タクシーやライドシェア車両を手配する際に、配車アプリを活用することが一般的になってきました。即時手配の場合は、アプリを通じて依頼を行うことで、位置情報とテクノロジーを駆使して、乗車位置まで最短で到着する車両を抽出して、ドライバーに通知することができます。そのため、乗客は最短時間でタクシーやライドシェア車両に乗ることができます。とても便利です。
便利になった分、注意することもあります。その一つとして、他人が手配した配車アプリのタクシーに乗車する場合です。手配した人に降りた場所がバレるので、最悪の場合住んでいる場所が特定される可能性があります。
この記事では、注意喚起も含めてなぜ降りた場所がバレてしまうのか、その理由をお伝えいたします。
ライドシェアとは
ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。
ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。
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日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始
2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。
対策方針
- タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
- 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
- ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
- タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
- 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
- ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
- ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築
なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。
タクシー・ライドシェア配車アプリについて
まずは、日本国内の主要な配車アプリをご紹介いたします。
サービス名 | 運営会社 | 対象エリア |
GO | GO株式会社 | 全国 |
Uber Taxi | Uber Japan株式会社 | 国内主要都市 |
DiDi | DiDiモビリティジャパン株式会社 | 国内主要都市 |
S.RIDE | S.RIDE株式会社 | 国内都市部 |
この中ではGOが最もアプリDL数が多いサービスです。
GO(ゴー)は、約10万台のタクシーをネットワークするGOが2020年9月よりスタートしたタクシーアプリです。現在2,000万ダウンロードを突破しており、国内でも多くの利用者がいます。GOはタクシーを呼びたいタイミングで利用するだけでなく事前予約も可能です。特に首都圏の金曜日の夜は流しのタクシーを捕まえるまでに30分かかることも珍しくありません。そんな時にGOで事前予約しておくと非常に便利です。GOでは予約の内容によって手数料が100円〜980円とかかってしまいますが、時間効率や利便性を考えると予約する方が圧倒的に得です。
まだ利用していない方はぜひ一度アプリをダウンロードして使ってみてください。
現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。
配車アプリでタクシー手配するまでの流れ
ここで、配車アプリでタクシーを手配するまでの流れを押さえておきましょう。主要アプリの中で最も利用者の多いGOの手順をお伝えいたします。大きく6Stepで配車の手配が完了します。
1.アプリをダウンロードします。
2.アプリを起動
「はじめてGOを利用」を選択します。
3.アカウントの登録
必要事項を入力します。
4.GO Payの設定
降車時の車内でのお支払いとレシートの受け取りが不要になるサービスです。GOアプリで呼び出したタクシーを利用した場合は登録したGO Payで自動精算となります。GO Payを捕まえたタクシーで利用する場合は、タクシー乗車後に後部座席のタブレット「GO Pay」で操作が必要となります。
5.タクシーを呼び出す
すぐに利用する場合は、「今すぐ呼ぶ」で乗車地と目的地を入力します。予約する場合は「AI予約」から乗車地と目的地を入力します。
6.タクシーの手配をする
移動距離と料金が表示されます。乗車オプション「GOプレミアム」の選択も可能です。「タクシーを呼ぶ」で手配が完了します。
アプリに手配したタクシーのナンバーが表示されているので、あとは実際に車両を見つけて乗るだけです。
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アプリに利用履歴が残ることにご注意
では、今回の本題になります。他人が手配した配車アプリのタクシーに乗車する場合、手配した人に降りた場所がバレるので、最悪の場合住んでいる場所が特定される可能性があるので注意が必要です。その理由はアプリに利用履歴があるからです。
アプリの利用履歴では、文字では乗車位置や降車場所は〇丁目までしか表示されませんが、地図表示では降車場所がピンで表示されています。そのため降りた場所が分かってしまいます。最悪の場合、住んでいる場所が特定されて、大きな問題に発生する可能性があるため、他人の配車アプリで手配したタクシーに乗車する場合は細心の注意が必要です。
そして、何も知らず善意で配車アプリを利用してタクシー手配をし相手に乗車を勧めた場合、相手との関係性に問題が生じる場合がありますので、配車アプリを利用したタクシー手配は行わない方が賢明です。例えば、接待時などが考えられますので、注意が必要です。
タクシーチケットについて
善意でタクシーを手配する場合は、現時点では電話でタクシーを手配するのがベストな選択肢ではないでしょうか。もしくは、相手にアプリで手配してもらい、支払いはタクシーチケットを渡すなどが良いかと思います。アプリにもタクシーチケットのような機能があると、一定のニーズがあるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?現状では、配車アプリを使って手配したタクシーは利用履歴がアプリに残るため、そのタクシーを相手が乗車した場合、降りた場所が特定されてしまいます。最悪の場合大きな問題に繋がる可能性があるので、もしタクシー乗車を促された場合は、アプリでの配車かどうかを確認する、もしくは他人が手配したタクシーは利用しないなどの予防措置をとる必要があると考えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。他の記事もぜひご覧ください!
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