千葉市、四街道市など千葉県で日本型ライドシェア開始!料金や予約方法は?

観光需要が増えてきた昨今、タクシー等を活用したラストワンマイルのニーズが高まり供給不足に陥っているというニュースを見かけることが多くなりました。国内外から訪れた人をスムーズに目的地に誘導できなければ観光産業の機会損失につながります。

この問題には国も積極的な動きを見せて解決を試みています。その中で出てきた解決策の一つがライドシェアです。

本記事では、千葉市や四街道市など千葉県で日本型ライドシェアサービスが利用できるエリアや、日本型ライドシェアの予約方法と料金についてご紹介します。併せて、千葉県の自治体が取り組んでいるデマンドタクシー(相乗りタクシー)についてご紹介いたします。

千葉県について

千葉県は、日本の関東地方に位置します。県庁所在地は千葉市で人口は約620万人です。落花生が全国的に有名です。

千葉県には成田国際空港があり、世界各地からの旅行者を迎え入れています。そのため交通網が発達しているため、都心部へのアクセスは良好です。

千葉県は、自然が多くアクティビティも豊富です。中でも房総半島は自然豊かで、ハイキングやキャンプに最適な地域です。

都市部では、「舞浜」に東京ディズニーリゾートがあり、国内・世界中から観光客が訪れます。

千葉県の市町村

千葉県には54の市町村があります。そのうち市は37(旭市、我孫子市、いすみ市、市川市、市原市、印西市、浦安市、大網白里市、柏市、勝浦市、香取市、鎌ケ谷市、鴨川市、木更津市、君津市、佐倉市、山武市、白井市、匝瑳市、袖ケ浦市、館山市、千葉市、銚子市、東金市、富里市、流山市、習志野市、成田市、野田市、富津市、船橋市、松戸市、南房総市、茂原市、八街市、八千代市、四街道市)あります。

ライドシェアとは

ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。

ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。

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日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始

2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。

対策方針

  • タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
  • 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
  • ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
  • タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
  • 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
  • ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
  • ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築

なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。

千葉県のライドシェア検討状況

日本型ライドシェアの運行

2024年3月29日に国土交通省から発表があり、4月中に配車アプリデータに基づき不足車両数を算出・公表する営業区域を発表しました。千葉県は千葉市・四街道市が対象です。算出結果とタクシー事業者にライドシェアサービスの実施意向があった場合、最短で5月からライドシェアの運行が開始されます。

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日本型ライドシェアの利用料金について

2024年4月時点で、日本型ライドシェアの利用料金はタクシー料金と同じです。タクシー料金が1000円のルートの場合、日本型ライドシェアの料金も1000円です。これは、現行の日本型ライドシェアの導入目的がタクシー不足を補うためであること、そしてタクシー事業者がライドシェアサービスを運営しているので価格の公平性を保つために、差分が生まれないようにしていると思われます。世界のライドシェアサービスは、タクシー料金の2割程度安く利用できると言われています。今後料金については見直しが入る可能性もあるでしょう。

自治体の取り組み

千葉県は東京から千葉市までは交通網が発達しており、車がなくても生活することは十分に可能です。しかし、千葉市から東側は農業が中心のエリアもあり、車がないと生活に不便なエリアが多いです。該当する住民の一部は、車を保有しておらず移動手段が不足している、などの問題を抱えています。その中で、各自治体が課題解決に向けた取り組みを実施しているのでいくつかご紹介いたします。

茂原市:デマンドタクシー「ふれあい」

茂原市の北西部では、デマンドタクシー「ふれあい」(予約制の相乗りタクシー)が運行されています。当該エリアの住民が利用できるサービスです。タクシータイプの車両で利用者を運びます。自宅からの乗車も可能で、指定された乗降場所まで利用することができます。詳しい情報は茂原市のホームページをご覧ください。

2022年からスタートしていますが、実績が気になるところです。エリアがかなり限定的なので、最寄りの公共交通機関までの移動手段がなく困っている人への移動手段提供が目的と思われます。もしポジティブな実績だとしたら、茂原市で他にも移動手段に困っているエリアがあれば導入検討すべきでしょう。

成田市:デマンドタクシー

成田市の空港を除く成田市内全域でもデマンドタクシーが運行しています。自宅等から歩いていける範囲と、市内のあらゆる施設や拠点に乗降場を設け、利用者はその区間をデマンドタクシーで移動することができます。利用は予約制で時刻表も路線も決まっておりません。当日の予約状況に合わせて移動ルートが決められます。詳しい情報は成田市のホームページをご覧ください。

高齢者の通院や買い物の他、気軽に外出できる機会を増やすための交通手段として、現在実験運行中です。デマンドタクシーの有効性及び利便性を検証することを目的となっております。よって、70歳以上の人が利用対象となります。土日や祝日は運行していません。

目的から考えると、身障者も含めた取り組みのほうが、地域により密着するのではと思いました。また、利用回数も公平性の担保から月8回程度の利用が目安となっています。このエリアの利用傾向によりますが高齢者ほど病院へ行く頻度など人によってニーズに差が出ると思われるので、回数制限を設けるのではなく、何度でも利用できるための工夫も必要かと思います。

柏市:デマンドタクシー「カシワニクル」

沼南地域の移動手段として予約制の相乗りタクシー「カシワニクル」が運行されています。定員4名のセダンタイプの車両で相乗りしながら目的地まで利用者を運びます。指定の乗降場所で利用することができます。利用するためには事前に予約する必要があります。予約は電話予約のみ対応しています。詳しい情報は柏市のホームページをご覧ください。

実際の利用レポートが公開されていたので確認すると、2022年は毎月1000回程度の利用がありました。調べたところ、沼南地区(旧沼南町)の人口は4000人程度です。その中で月1000回の利用があるので、地域の移動手段として一定の効果が出ていると考えられます。おそらく、自家用車を保有していない方がメインユーザーのように思います。東京に近い柏市でもこのようなニーズがあることを確認することができます。

日本型ライドシェア予約方法

日本型ライドシェアは既に東京や神奈川などでスタートしているので、予約方法を事前に知ることができます。

日本型ライドシェアを利用するためには、タクシー事業と提携している配車アプリから予約する必要があります。ここでは予約可能な配車アプリをご紹介いたします。

Go

まずはアプリのダウンロードと会員登録が必要です。以下画像からアプリダウンロード画面に遷移します。現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。

予約フロー

ライドシェア車両は、タクシーが呼びにくい曜日・時間帯のみでマッチングする仕組みとなります。4/8に日本型ライドシェア利用可能エリアでGoアプリを利用したところ以下のように「ライドシェアドライバー稼働中」の表示が出ました。

「タクシー・ライドシェア」を選択し、マッチングした場合は、運賃が予め確定した状態で指定場所・時間で乗ることができます。4月8日時点では、タクシーとライドシェア車両の選択はできないようでした。気になる方はぜひ一度使って見てください。

安心・安全を保つ仕組みについて

まずはドライバー評価確認機能です。日本型ライドシェア車両への手配の際、当該車両のライドシェアドライバーに対する評価が表示される仕組みになるため、乗車前に確認することができます。乗車後にはドライバーに対する評価をつける画面がアプリに表示されます。乗車体験を利用者全員で評価していくことで、ライドシェアの品質を向上させることができます。

次に乗車中の通報機能です。乗車中、アプリ画面にて警察およびタクシー営業所への通報ボタンが表示されます。万が一身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は即座にこの機能を利用しましょう。※画面は開発中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。

参照:PR TIMES

Uber

4月上旬より日本型ライドシェアのサービス提供を国土交通省が定めた東京、神奈川、愛知、京都のエリアで開始すると発表しました。そして4月8日に、東京エリアでライドシェアサービスが開始しました。早速アプリを利用してみると、日本型ライドシェアの車両は「自家用タクシー」と表示されました。ライドシェア料金は、Uberの初回利用クーポン50%OFF適用外のため、Uber初回利用の方はタクシー利用の方がお得になる場合があります。

Uber 日本型ライドシェア利用

予約フロー

実際に日本型ライドシェアの利用を試みました。予約の前に、「自家用タクシー」の注意事項を確認しました。利用ができない条件や、キャンセル料金について記載されているので、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

Uber ライドシェア注意事項

実際に予約を行います。移動場所を確定したら事前決済に進みます。Uberに登録している決済方法で決済を行います。

決済が終わったらライドシェア車両の到着を待ちます。

Uber ライドシェア車両待ち

この日は、ライドシェア車両が到着しませんでした。その場合は、このようなキャンセル画面が表示されます。決済した料金は全額返金されます。

Uber ライドシェアキャンセル

安心・安全を保つ仕組みについて

Uberのアプリでは、Uberがグローバルで展開しているライドシェアサービスの運用知見を踏襲し、乗客およびドライバーの安全確保のため、アプリ上の様々な機能を通じて予防と対策を実施しております。

  1. 家族や友人などの信頼できる連絡先を設定し、乗車状況をリアルタイムで共有する機能
  2. 利用中に不自然な停車やルート変更を検知し、Uberから乗客に安全確認メッセージを送信する機能
  3. ドライバーおよび乗客を評価する機能
  4. 乗車中に問題が発生した場合、アプリの緊急通報ボタンから警察に通報できる機能

これらの機能を活用して、安心・安全にライドシェアサービスを利用しましょう。

参照:PR TIMES

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NearMe(ニアミー)を利用したライドシェア

NearMeは乗車地から空港へ移動するためのタクシーをライドシェアすることができるサービスです。※政府が推進している「日本型ライドシェア」とは異なります。

NearMe Airport:エアポートシャトル

最大9名まで乗ることができるライドシェア(相乗り)サービスです。乗車地から目的地(空港)までのルートをAIで分析し、利用者をピックアップするルートの最適化を行い、目的地に向かいます。
ドライバーはNearMeが提携している運行事業者が行います。

NearMe Limo:エアポート貸切リモ

最大9名まで乗ることができる貸切ハイヤー・タクシー配車サービスです。NearMe Airportとは異なり、荷物の追加料金は発生しません。乗車48時間前まではキャンセル無料です。ドライバーはNearMeが提携している運行事業者が行います。

千葉県でNearMeを利用する

成田空港・羽田空港への行き来にNearMeを利用することができます。対象エリアは次の通りです。

サービス成田空港羽田空港
NearMe Airport浦安市、市川市、船橋市浦安市、市川市、船橋市
NearMe Limo浦安市浦安市

参考までに、1週間後に大人2人子供2人で成田空港から浦安駅まで利用する場合の価格がどうなるのか見てみましょう。

料金はシェア乗り(NearMe Airport)は14300円、貸切(NearMe Limo)は24800円となりました。この料金には早割(7日前予約)が適用された金額です。大人2人子供2人を単純に4人で移動したと考えると、一人当たりシェア乗りが3500円程度、貸切が6200円程度で目的地にたどり着くことができそうです。なお、手配した車両にライドシェアする人が他にもいる場合は、シェア乗りの価格がもう少し安くなります。

気になる方はこちらからアプリをダウンロードしてみてください。[Sponsored]

千葉のライドシェア料金を予想

今後タクシー事業者ではなく一般企業が運用するライドシェアが登場することを見据えて、勝手に料金相場を予想してみました。興味があればこちらの記事もお楽しみください。

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千葉県で利用できるタクシー配車アプリ

最後に、千葉県で利用できるタクシー配車アプリについても抑えておきましょう。

Uber Taxi(ウーバータクシー)

グローバルでライドシェアサービスを展開しているUberでは、日本でUber Taxiのサービスを展開しています。

千葉県は、千葉市、成田市、市川市などで利用することができます。最新の情報はUberにて確認してください。

Go

GO(ゴー)は、約10万台のタクシーをネットワークするGOが2020年9月よりスタートしたタクシーアプリです。現在2,000万ダウンロードを突破しています。

千葉県は、千葉市、市川市、船橋市、木更津市、松戸市、野田市、成田市、佐倉市 ※、習志野市、柏市、流山市 ※、八千代市、我孫子市、鎌ヶ谷市、君津市、富津市、浦安市、四街道市、袖ケ浦市、八街市 ※、白井市 ※、富里市 ※、香取市 ※、市原市 ※、銚子市、匝瑳市 ※、旭市 ※、茂原市、勝浦市、印旛郡酒々井町、長生郡一宮町 ※、長生郡陸沢町 ※、長生郡白子町 ※、長生郡長柄町 ※、長生郡長南町 ※、山武郡芝山町 ※が対象エリアです。(※一部地域を除く)

現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。


まとめ

いかがでしたか?2024年6月から千葉県で日本型ライドシェアの運行がスタートしました。また、日本型ライドシェア対象外の地域では、自治体がデマンドタクシーを活用して、地域住民の移動手段の課題を解決する取り組みを行なっていることがわかりました。まだ始まったばかりのサービスなので課題も多数あると思います。利用者がより満足するように改善が繰り返されることを期待します。

隣県の情報は以下の記事にまとめているので、こちらもぜひご覧ください。

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