宮城県仙台市で日本型ライドシェア開始!料金や予約方法は?

観光需要が増えてきた昨今、タクシー等を活用したラストワンマイルのニーズが高まり供給不足に陥っているというニュースを見かけることが多くなりました。国内外から訪れた人をスムーズに目的地に誘導できなければ観光産業の機会損失につながります。

この問題には国も積極的な動きを見せて解決を試みています。その中で出てきた解決策の一つがライドシェアです。

本記事では、宮城県仙台市での日本型ライドシェアサービスの予約方法と料金についてご紹介します。併せて、宮城県の自治体が取り組んでいるデマンドタクシー(相乗りタクシー)についてご紹介いたします。

宮城県について

宮城県は、日本の東北地方に位置します。県庁所在地は仙台市で人口は約230万人です。パプリカの生産量が全国1位と言われています。

宮城県には仙台空港があります。そのため、遠方から訪れる人は公共交通機関を利用する場合は空港から観光地までの移動手段を検討する必要があります。温泉地など市街地から離れた場所によっては、公共交通手段の利用時間に制限があったり、公共交通手段ではたどり着けないスポットもあります。

まずは、どの観光スポットを巡りたいのか。そしてその交通手段をどうするのかを予め計画することをお勧めします。

宮城県の市町村

宮城県には35の市町村があります。そのうち市は14(仙台市、石巻市、塩竈市、気仙沼市、白石市、名取市、角田市、多賀城市、岩沼市、登米市、栗原市、東松島市、大崎市、富谷市)あります。

宮城県のご当地グルメ

宮城県は農作物も豊富に取れ、漁業も盛んな地域です。当然グルメも絶品です。おすすめのグルメをいくつかご紹介します。

牛タン

仙台のご当地グルメで有名なのは牛タンです。厚みのある牛タンは絶品です。

麻婆焼きそば

仙台ならではのB級グルメといえば麻婆焼きそばです。その名の通り焼きそばの上に麻婆豆腐がかかっています。

笹かまぼこ

お土産の定番といえば笹かまぼこです。漁業が盛んなエリアならではの名品です。

ライドシェアとは

ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。

ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。

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日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始

2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。

対策方針

  • タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
  • 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
  • ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
  • タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
  • 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
  • ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
  • ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築

なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。

宮城県のライドシェアについて

日本型ライドシェアの運行

2024年3月29日に国土交通省から発表があり、4月中に配車アプリデータに基づき不足車両数を算出・公表する営業区域を発表しました。その中に仙台市が含まれておりました。

そして、2024年6月7日に宮城県仙台市で日本型ライドシェアサービスがスタートしました。日本型ライドシェアが運行する時間帯については以下記事をご覧ください。

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日本型ライドシェアの利用料金について

2024年4月時点で、日本型ライドシェアの利用料金はタクシー料金と同じです。タクシー料金が1000円のルートの場合、日本型ライドシェアの料金も1000円です。これは、現行の日本型ライドシェアの導入目的がタクシー不足を補うためであること、そしてタクシー事業者がライドシェアサービスを運営しているので価格の公平性を保つために、差分が生まれないようにしていると思われます。世界のライドシェアサービスは、タクシー料金の2割程度安く利用できると言われています。今後料金については見直しが入る可能性もあるでしょう。

自治体の取り組み

宮城県は、人口が仙台などの都心部に集中している傾向にあるため、過疎化が進んでいる地域も少なくありません。過疎地域では自治体の予算が減ったりドライバーが不足したりで、公共交通機関の運行が正常にできなくなる場合もあります。そうなると、都心部から離れたエリアで車を保有していない人にとっては移動手段が不足している課題を抱えてしまいます。そのような状態になるのを防ぐために、各自治体が課題解決に向けた取り組みを実施しているのでいくつかご紹介いたします。

白石市:デマンドタクシー

路線バスを利用できないエリアの交通空白地域の解消と、市民の生活交通手段の確保を目的として、白石市ではデマンドタクシーが運行されています。利用対象者は白石市民全員になります。ホームページを見る限り、予約なしで指定の乗降場所から利用することができそうです。

時間帯も指定があります。かつ指定の乗降場所を1日2往復するバスと同じような運行スタイルになっています。各自治体のデマンドタクシーのような利用タイミングや乗車場所などフレキシブルなサービスにはなっておりません。バスとの区別がついていないので、他自治体の成功事例と比較すると改善が必要に思いました。

丸森町:デマンドタクシー「あし丸くん」 ※終了

丸森町では平成19年から相乗りタクシーの取り組みを行っていましたが、2024年に相乗りサービスのあり方を見直してデマンドタクシーの取り組みにシフトしました。その日の予約状況にあわせて運行ルートが決定します。そのため、運行のコスト面や移動時間の短縮、乗車人数の最大化が見込めます。予約方法もかつての電話予約のみからオンラインの予約も可能になりました。詳細は丸森町のホームページをご覧ください。

デマンドタクシーの取り組み実験は終了しております。どのような結果になり、今後の再会の余地があるのか気になるところです。

蔵王町:デマンドタクシー ※終了

蔵王町の遠刈田地区住民を利用対象とするデマンドタクシーも実証実験という形で約1年運行しました。高齢化の進展に対応するため、自宅前から乗り降りができる新しい公共交通手段としての検証という位置付けになっております。詳しい内容はホームページをご覧ください。

この検証は2023年の9月で終了しております。再開の見通しについては蔵王町のホームページを確認しましたが具体的な情報は得られませんでした。地域住民で車がなく移動手段に困っている人は利用ニーズがあると思いますが、利用者がそこまれ現れなかったのでしょうか。蔵王町は自然豊かな場所で、観光客も多く訪れる場所です。対象者を観光客まで広げ、観光客が蔵王町内の移動手段に課題を感じている場合、この取り組みを活かすことができるかもしれません。

日本型ライドシェア予約方法

日本型ライドシェアは既に東京や神奈川などでスタートしているので、予約方法を事前に知ることができます。

日本型ライドシェアを利用するためには、タクシー事業と提携している配車アプリから予約する必要があります。ここでは予約可能な配車アプリをご紹介いたします。

Go

まずはアプリのダウンロードと会員登録が必要です。以下画像からアプリダウンロード画面に遷移します。現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。

予約フロー

ライドシェア車両は、タクシーが呼びにくい曜日・時間帯のみでマッチングする仕組みとなります。4/8に日本型ライドシェア利用可能エリアでGoアプリを利用したところ以下のように「ライドシェアドライバー稼働中」の表示が出ました。

「タクシー・ライドシェア」を選択し、マッチングした場合は、運賃が予め確定した状態で指定場所・時間で乗ることができます。4月8日時点では、タクシーとライドシェア車両の選択はできないようでした。気になる方はぜひ一度使って見てください。

安心・安全を保つ仕組みについて

まずはドライバー評価確認機能です。日本型ライドシェア車両への手配の際、当該車両のライドシェアドライバーに対する評価が表示される仕組みになるため、乗車前に確認することができます。乗車後にはドライバーに対する評価をつける画面がアプリに表示されます。乗車体験を利用者全員で評価していくことで、ライドシェアの品質を向上させることができます。

次に乗車中の通報機能です。乗車中、アプリ画面にて警察およびタクシー営業所への通報ボタンが表示されます。万が一身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は即座にこの機能を利用しましょう。※画面は開発中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。

参照:PR TIMES

Uber

4月上旬より日本型ライドシェアのサービス提供を国土交通省が定めた東京、神奈川、愛知、京都のエリアで開始すると発表しました。そして4月8日に、東京エリアでライドシェアサービスが開始しました。早速アプリを利用してみると、日本型ライドシェアの車両は「自家用タクシー」と表示されました。ライドシェア料金は、Uberの初回利用クーポン50%OFF適用外のため、Uber初回利用の方はタクシー利用の方がお得になる場合があります。

Uber 日本型ライドシェア利用

予約フロー

実際に日本型ライドシェアの利用を試みました。予約の前に、「自家用タクシー」の注意事項を確認しました。利用ができない条件や、キャンセル料金について記載されているので、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

Uber ライドシェア注意事項

実際に予約を行います。移動場所を確定したら事前決済に進みます。Uberに登録している決済方法で決済を行います。

決済が終わったらライドシェア車両の到着を待ちます。

Uber ライドシェア車両待ち

この日は、ライドシェア車両が到着しませんでした。その場合は、このようなキャンセル画面が表示されます。決済した料金は全額返金されます。

Uber ライドシェアキャンセル

安心・安全を保つ仕組みについて

Uberのアプリでは、Uberがグローバルで展開しているライドシェアサービスの運用知見を踏襲し、乗客およびドライバーの安全確保のため、アプリ上の様々な機能を通じて予防と対策を実施しております。

  1. 家族や友人などの信頼できる連絡先を設定し、乗車状況をリアルタイムで共有する機能
  2. 利用中に不自然な停車やルート変更を検知し、Uberから乗客に安全確認メッセージを送信する機能
  3. ドライバーおよび乗客を評価する機能
  4. 乗車中に問題が発生した場合、アプリの緊急通報ボタンから警察に通報できる機能

これらの機能を活用して、安心・安全にライドシェアサービスを利用しましょう。

参照:PR TIMES

<関連情報>

NearMe(ニアミー)を利用したライドシェア

NearMeは乗車地から空港へ移動するためのタクシーをライドシェアすることができるサービスです。※政府が推進している「日本型ライドシェア」とは異なります。

NearMe Airport:エアポートシャトル

最大9名まで乗ることができるライドシェア(相乗り)サービスです。乗車地から目的地(空港)までのルートをAIで分析し、利用者をピックアップするルートの最適化を行い、目的地に向かいます。
ドライバーはNearMeが提携している運行事業者が行います。

NearMe Limo:エアポート貸切リモ

最大9名まで乗ることができる貸切ハイヤー・タクシー配車サービスです。NearMe Airportとは異なり、荷物の追加料金は発生しません。乗車48時間前まではキャンセル無料です。ドライバーはNearMeが提携している運行事業者が行います。

宮城県でNearMeを利用する

仙台空港への行き来にNearMeを利用することができます。利用できるサービスはNearMe Limoで、対象エリアは仙台市中央エリア、泉区東エリア、泉区西エリア、宮城野区エリア、秋保温泉エリア、作並温泉エリアとなっております。

参考までに、1週間後に大人2人子供2人で仙台空港から仙台駅まで利用する場合の価格がどうなるのか見てみましょう。

料金は4480円となりました。この料金には早割(7日前予約)が適用された金額です。大人2人子供2人を単純に4人で移動したと考えると、一人当たり1100円程度で目的地にたどり着くことができそうです。

気になる方はこちらからアプリをダウンロードしてみてください。[Sponsored]

宮城県で利用できるタクシー配車アプリ

最後に、宮城県で利用できるタクシー配車アプリについても抑えておきましょう。

Uber Taxi(ウーバータクシー)

グローバルでライドシェアサービスを展開しているUberでは、日本でUber Taxiのサービスを展開しています。

宮城県は、仙台市、塩竈市、名取市、多賀城市、富谷市などで利用することができます。最新の情報はUberにて確認してください。

Go

GO(ゴー)は、約10万台のタクシーをネットワークするGOが2020年9月よりスタートしたタクシーアプリです。現在2,000万ダウンロードを突破しています。

宮城県は、仙台市、名取市、多賀城市、岩沼市、柴田郡大河原町 ※、柴田郡村田町 ※、柴田郡柴田町、柴田郡川崎町 ※が対象エリアです。(※一部地域を除く)

現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。


まとめ

いかがでしたか?2024年6月から宮城県仙台市で日本型ライドシェアの運行がスタートしました。また、日本型ライドシェア対象外の地域では、自治体がデマンドタクシーを活用して、地域住民の移動手段の課題を解決する取り組みを行なっていることがわかりました。まだ始まったばかりのサービスなので課題も多数あると思います。利用者がより満足するように改善が繰り返されることを期待します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。他の記事もぜひご覧ください!

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