広島市や廿日市市など広島県で日本型ライドシェア開始!料金や予約方法は?

観光需要が増えてきた昨今、タクシー等を活用したラストワンマイルのニーズが高まり供給不足に陥っているというニュースを見かけることが多くなりました。国内外から訪れた人をスムーズに目的地に誘導できなければ観光産業の機会損失につながります。

この問題には国も積極的な動きを見せて解決を試みています。その中で出てきた解決策の一つがライドシェアです。

本記事では、広島市や廿日市市など広島県で日本型ライドシェアサービスが利用できるエリアや、日本型ライドシェアの予約方法と料金についてご紹介します。併せて、広島県の自治体が取り組んでいるライドシェアやデマンドタクシー(相乗りタクシー)についてご紹介いたします。

広島県について

広島県は、日本の中国地方に位置します。県庁所在地は広島市で人口は約270万人です。レモンが全国的に有名です。

広島県は、瀬戸内海と緑豊かな山々に囲まれ、美しい川が流れる魅力的な地域です。世界遺産である原爆ドームと厳島神社があり、歴史と文化の深さを感じることができます。

経済面では、世界的にも有名な自動車メーカー「マツダ」の本社が広島県にあります。

交通面に目を向けると、広島県には電車、バス、新幹線、空港など複数の公共交通機関を利用することができるので、効率よく計画的に移動することが可能です。

広島県の市町村

広島県には広島市に8つの区(中区、東区、南区、西区、安佐南区、安佐北区、安芸区、佐伯区)と23の市町村があります。そのうち市は14(広島市、呉市、竹原市、三原市、尾道市、福山市、府中市、三次市、庄原市、大竹市、東広島市、廿日市市、安芸高田市、江田島市)あります。

広島県のご当地グルメ

広島には美味しいご当地グルメがたくさんあります。その一部をご紹介いたします。

広島風お好み焼き

薄いクレープ状の生地を焼いてから、上に具をのせて層を作っていく「重ね焼き」が特徴です。野菜、肉、麺、目玉焼きなどの具材が乗ります。広島を代表するご当地グルメです。

写真提供:一般社団法人広島県観光連盟

尾道ラーメン

豚の背脂を浮かせた醤油ベースのスープと平打ち麺が特徴です。

汁なし担々麺

その名の通り担々麺にまぜそばの概念を踏襲した料理です。

ライドシェアとは

ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。

ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。

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日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始

2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。

対策方針

  • タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
  • 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
  • ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
  • タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
  • 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
  • ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
  • ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築

なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。

広島県のライドシェアについて

日本型ライドシェアの運行

2024年3月29日に国土交通省から発表があり、4月中に配車アプリデータに基づき不足車両数を算出・公表する営業区域を発表しました。広島県は広島市(旧湯来町区域を除く)、廿日市市(旧佐伯町、吉和村、大野町、宮島町区域を除く)、府中町、海田町、熊野町、坂町が対象です。そして、2024年5月から広島県で日本型ライドシェアの運行が開始されました。

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日本型ライドシェアの利用料金について

2024年4月時点で、日本型ライドシェアの利用料金はタクシー料金と同じです。タクシー料金が1000円のルートの場合、日本型ライドシェアの料金も1000円です。これは、現行の日本型ライドシェアの導入目的がタクシー不足を補うためであること、そしてタクシー事業者がライドシェアサービスを運営しているので価格の公平性を保つために、差分が生まれないようにしていると思われます。世界のライドシェアサービスは、タクシー料金の2割程度安く利用できると言われています。今後料金については見直しが入る可能性もあるでしょう。

自治体の取り組み

広島県は広島市のような都心部もありますが、地方に出ると自然豊かな場所がたくさんあります。そのため地方で暮らす際には車の利用が必要不可欠です。近年では、利便性を求めて人口が地方から都心部に集中する事象が発生しています。人口が流出してしまうと過疎化が進み、自治体の予算も逼迫することから公共事業の運営が厳しくなります。すると、公共交通にも影響を及ぼし、路線バスの運行終了など地域住民の移動手段がなくなってしまうこともあります。そのような状態を打開するために、各自治体ではさまざまな取り組みを行っております。いくつか事例をご紹介いたします。

マツダが広島・三次市でライドシェアサービス実証

マツダは2018年12月14日、地域住民、広島県および同県三次市と連携し、コネクティビティ技術を活用したライドシェア実証実験を三次市で開始したと発表しました。地域の活性化と安心・安全な移動を可能にする社会貢献モデルの構築を目指しています。具体的には、三次市内の2地区で、NPOや自治連合会が住民を乗せて運転するライドシェアサービスが行われました。マツダは、配車を予約する専用アプリを開発し、車を無償で提供しました。このサービスは、公共交通網が発達していない地域の移動手段を補う役割を果たしました。この実験で得られたデータは蓄積され、次世代コネクティビティ技術や自動運転技術と組み合わせたライドシェアサービスの開発に活用される予定です。
なお、2024年1月時点で実験結果に関する報告は見当たりませんでした。

広島市:デマンドタクシー「戸坂ともいきタクシー」

広島市東区の戸坂地区では、通院や買い物等に困っている高齢者等の移動手段の解決策としてデマンドタクシーの実証実験が開始されています。実証実験の期間は1年間で2024年の12月までです。事前に利用予約を行い自宅から指定の乗降場所まで移動することができます。予約は電話予約のみ受け付けております。車両は通常のタクシーで最大4人乗りとなります。詳しい情報は広島市のホームページをご覧ください。

東区戸坂地区の住宅地は、坂道が多い上、駅や幹線道路を走る路線バスの停留所から距離があることからこの取り組みが検討されてきました。運行する時間帯が1時間おきのため、実験段階ではスムーズに移動することは難しいことが想定されます。今後本格運用された場合は、運行本数の増加などの利便性向上が必要になると思われます。

府中町:デマンドタクシー「うぐいす号」

府中町では、清水ヶ丘・桜ヶ丘町内会区域を対象にデマンドタクシーを運行しています。事前に利用予約を行い、自宅から指定の乗降場所まで移動することができます。予約は電話予約のみ受け付けています。1日最大6便運行しています。詳しい情報は府中町のホームページをご覧ください。

府中町の最寄駅が天神川駅で駅周辺にショッピングモールや区役所などの施設が密接しています。当該地域から各施設に行くためには車や公共交通機関を利用することが必須です。特に車を保有していない家庭にとってはスムーズな移動手段が必要になります。このようなニーズに応える手段としてデマンドタクシーを導入していると考えられます。

北広島町:デマンドタクシー「ホープタクシー」

北広島町の全域で運行をしているドアtoドアのデマンドタクシーです。利用対象者はどなたでも利用することができます。町外の人も利用することができます。事前に利用予約を行い、指定場所まで乗り降りすることができます。予約は電話予約と専用WEBから受け付けています。

運行時間の範囲内であればいつでも利用できるため、スムーズな移動を利用者に提供しています。しかし、事前予約が利用30分前までなので、この短時間で相乗り含めた最適なルートの判断をどうやって決めているのか、運航の仕組みは気になりました。

日本型ライドシェア予約方法

日本型ライドシェアは既に東京や神奈川などでスタートしているので、予約方法を事前に知ることができます。

日本型ライドシェアを利用するためには、タクシー事業と提携している配車アプリから予約する必要があります。ここでは予約可能な配車アプリをご紹介いたします。

Go

まずはアプリのダウンロードと会員登録が必要です。以下画像からアプリダウンロード画面に遷移します。現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。

予約フロー

ライドシェア車両は、タクシーが呼びにくい曜日・時間帯のみでマッチングする仕組みとなります。4/8に日本型ライドシェア利用可能エリアでGoアプリを利用したところ以下のように「ライドシェアドライバー稼働中」の表示が出ました。

「タクシー・ライドシェア」を選択し、マッチングした場合は、運賃が予め確定した状態で指定場所・時間で乗ることができます。4月8日時点では、タクシーとライドシェア車両の選択はできないようでした。気になる方はぜひ一度使って見てください。

安心・安全を保つ仕組みについて

まずはドライバー評価確認機能です。日本型ライドシェア車両への手配の際、当該車両のライドシェアドライバーに対する評価が表示される仕組みになるため、乗車前に確認することができます。乗車後にはドライバーに対する評価をつける画面がアプリに表示されます。乗車体験を利用者全員で評価していくことで、ライドシェアの品質を向上させることができます。

次に乗車中の通報機能です。乗車中、アプリ画面にて警察およびタクシー営業所への通報ボタンが表示されます。万が一身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は即座にこの機能を利用しましょう。※画面は開発中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。

参照:PR TIMES

Uber

4月上旬より日本型ライドシェアのサービス提供を国土交通省が定めた東京、神奈川、愛知、京都のエリアで開始すると発表しました。そして4月8日に、東京エリアでライドシェアサービスが開始しました。早速アプリを利用してみると、日本型ライドシェアの車両は「自家用タクシー」と表示されました。ライドシェア料金は、Uberの初回利用クーポン50%OFF適用外のため、Uber初回利用の方はタクシー利用の方がお得になる場合があります。

Uber 日本型ライドシェア利用

予約フロー

実際に日本型ライドシェアの利用を試みました。予約の前に、「自家用タクシー」の注意事項を確認しました。利用ができない条件や、キャンセル料金について記載されているので、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

Uber ライドシェア注意事項

実際に予約を行います。移動場所を確定したら事前決済に進みます。Uberに登録している決済方法で決済を行います。

決済が終わったらライドシェア車両の到着を待ちます。

Uber ライドシェア車両待ち

この日は、ライドシェア車両が到着しませんでした。その場合は、このようなキャンセル画面が表示されます。決済した料金は全額返金されます。

Uber ライドシェアキャンセル

安心・安全を保つ仕組みについて

Uberのアプリでは、Uberがグローバルで展開しているライドシェアサービスの運用知見を踏襲し、乗客およびドライバーの安全確保のため、アプリ上の様々な機能を通じて予防と対策を実施しております。

  1. 家族や友人などの信頼できる連絡先を設定し、乗車状況をリアルタイムで共有する機能
  2. 利用中に不自然な停車やルート変更を検知し、Uberから乗客に安全確認メッセージを送信する機能
  3. ドライバーおよび乗客を評価する機能
  4. 乗車中に問題が発生した場合、アプリの緊急通報ボタンから警察に通報できる機能

これらの機能を活用して、安心・安全にライドシェアサービスを利用しましょう。

参照:PR TIMES

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広島県で利用できるタクシー配車アプリ

最後に、広島県で利用できるタクシー配車アプリについても抑えておきましょう。

Uber Taxi(ウーバータクシー)

グローバルでライドシェアサービスを展開しているUberでは、日本でUber Taxiのサービスを展開しています。

広島県は、広島市、福山市、府中市、大竹市、廿日市市、海田町、熊野町、坂町などで利用することができます。最新の情報はUberにて確認してください。

Go

GO(ゴー)は、約10万台のタクシーをネットワークするGOが2020年9月よりスタートしたタクシーアプリです。現在2,000万ダウンロードを突破しています。

広島県は、広島市、廿日市市 ※、呉市 ※、福山市 ※、尾道市 ※、東広島市 ※、三原市 ※が対象エリアです。(※一部地域を除く)

現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。


まとめ

いかがでしたか?2024年5月から広島県で日本型ライドシェアの運行がスタートいたしました。また、日本型ライドシェア対象外の地域では、自治体がデマンドタクシーを活用して、地域住民の移動手段の課題を解決する取り組みを行なっていることがわかりました。まだ始まったばかりのサービスなので課題も多数あると思います。利用者がより満足するように改善が繰り返されることを期待します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。他の記事もぜひご覧ください!

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