新千歳空港や札幌駅からニセコ観光はどうやって行く?車移動じゃないときついケースはこれ

北海道ニセコ町が公表した「令和4年(2022年)観光客入込状況」によると、入込観光客数は前年の2021年度比141.6%増の142万人にまで上ることがわかりました。数字からもわかる通り、ニセコ町の観光ニーズは高いといえます。そして、コロナが明けて海外観光客の割合も年々増えており、令和6年はさらに観光客が増える見込みとなっています。

観光地として魅力的なニセコです。初めて訪れる人も少なくないと思います。加えて北海道自体初めて訪れる人もいるでしょう。このような方に少しでも参考になる情報として、新千歳空港や札幌駅からニセコへの各移動手段をご紹介すると共に、車移動じゃないときついケースについてご紹介します。

北海道ニセコ町について

まずはニセコ町について抑えておきましょう。

ニセコ町は、北海道虻田郡にある町で人口は約5,000人です。人口は年々増加している傾向にありますが、日本人人口が横ばいから微減に対して、外国人が増加傾向にあります。全体の人口の10%が外国人の構成になっています。

観光リゾート地として夏のアウトドアスポーツや冬のウィンタースポーツ、インドア体験が充実しており、日本国内のみならず国外からも多くの人が訪れています。元々は国内観光ニーズが高い地域でしたが、特に海外からの注目を集めたきっかけは、2000年頃にオーストラリアの旅行会社がニセコのスキーを商品にし他ところ約200人の申し込みがありました。 実際にニセコのスキーを体験した人が「雪質が最高だ。サラサラのパウダースノーで、しかも雪の量が多い。」と評価し、SNS等による拡散によって一気に名前が世界中に知れ渡ったと言われています。

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観光スポット

上述したとおり、ニセコはパウダースノーで一躍有名になりました。それも踏まえて、ニセコエリアの代表的な観光スポットをいくつかご紹介します。

スキー場

冬場はやはりウィンタースポーツが魅力のニセコ。ニセコアンヌプリニセコビレッジスキーリゾート有名なスキー場が複数あります。コースからスキー場を決めるも良し、宿泊施設から最寄りのスキー場も決めるも良しです。ただし前述したとおり観光ニーズが高まっているため人気のスキー場は利用客が多くコースが混雑し満足にウィンタースポーツを楽しめない懸念もあります。できるだけ人が少ないスキー場を選ぶ、混雑具合などを確認するなどを行うと良いでしょう。

温泉

ニセコには日帰り温泉施設が複数あります。ニセコ五色温泉郷やニセコ駅前温泉「綺羅乃湯」などがあります。アクティビティでたっぷり遊んだあとは温泉で一息つくと、良い思い出になること間違いなしです。気になる温泉にぜひ足を運んでみてください。車など移動手段をお持ちの方は、ニセコ五色温泉郷がお勧めです。ニセコアンヌプリから車で30分程度の場所にあります。

雪以外の観光スポット

雪以外のスポットといえばパラグライダーができる施設や川下りもできます。文化的なスポットよりもアクティビティスポットが多数あります。また、北海道最大級のリゾート施設ルスツリゾートには遊園地があります。子供と一緒に思い出を作る場所としては最適ですので、気になる方は足を運んでみてください。同じくリゾート施設ニセコビレッジにある自然体験グラウンド「ピュア」も、ジップラインやトレッキングなど子供が楽しめる冬以外のアクティビティが豊富にあります。

ニセコ周辺の交通インフラについて

ニセコのタクシー

ニセコエリアは急激な観光客の増加によって冬場のタクシー不足が大きな課題となっていました。この問題を解決するため、営業エリア対象外地域のタクシー会社が、車両とドライバーを派遣して対処する取り組みを2023年12月〜2024年3月まで行いました。タクシー配車アプリを運営しているGO株式会社のレポートによると、この取り組みによって、1日200件以上の利用、期間中20,000件以上の利用があり、好評だったとのことです。今後もシーズンになると同様の取り組みが行われるかもしれませんし、2024年4月から解禁となった日本型ライドシェアの早期導入があるかもしれません。ライドシェアの仕組みを使えば地域住民ドライバーに収入が入る座組になるため、ニセコエリアのインフレ問題の解消にわずかながら貢献できるかもしれません。

ニセコのデマンドバス

ニセコ町では、高齢者や子供など車が運転できない住民の移動手段に課題を抱えていました。その課題解決手段としてデマンドバス「にこっとBUS」の運行を開始しました。事前に予約をすると利用することができます。対象者は高齢者、中学生未満の子どもなど移動手段に課題を持っている人に限定されていますので、残念ながら観光客の方は利用できませんので注意してください。車両はワンボックスタイプで最大10人乗りです。詳しい情報はニセコ町のホームページをご覧ください。

北海道について

次に北海道について簡単に抑えておきましょう。

北海道は日本の北部に位置する自然豊かで広大な大地が広がっており、観光客に人気のスポットが多数あります。あまりに広いため、街から隣町へ移動する際は数十キロの移動が必要な場合もあります。観光においても、一度に北海道の東西南北それぞれのスポットに行く旅行計画を立てる人がいますが、短時間ではまず成立しません。例えば、札幌エリアを楽しんでから世界自然遺産のある知床に行く計画では、移動で一日潰れることになります。旅行計画は慎重に立てることをお勧めします。北海道へ旅行する場合の移動手段は、飛行機を使う場合が多いです。北海道の空港は、新千歳空港や函館空港、旭川空港などがあります。空港から効率的に各観光スポットへ行くには車を使うことをお勧めします。最寄りの大きな町までバスや電車などの公共交通手段も利用してからでも構いません。観光スポットによって公共交通手段ではたどり着けないスポットもあるから注意が必要です。

観光スポット

札幌エリア

北海道最大の都市札幌には、繁華街すすきのや時計台など有名スポットがたくさんあります。食に関しては北海道のグルメを全て味わうことができます。ラーメン、ジンギスカン、寿司、スープカレーは抑えておきたいです。また近年札幌では飲んだ後の締めクレープが流行っているそうで、夜限定でオープンしているクレープ屋もあるそうです。気になる方は足を運んでみてください。

函館エリア

北海道の南に位置する函館には、五稜郭や函館山、朝市など見どころがたくさんあります。五稜郭は名探偵コナンの映画の舞台になりました。

旭川エリア

北海道のほぼ中央部に当たります。旭山動物園や、美瑛の青い池、富良野など国内外で有名な観光スポットがいくつもあります。世界的に有名なコメディアンとなった「とにかく明るい安村」は旭川出身です。

道東(知床エリア)

北海道の東側は自然が豊富です。特に世界自然遺産に認定された知床は見ごたえ十分です。実は知床エリアではトド肉を食べることができます。ただし、環境保護の一環で頭数限定です。気になる方は、提供している食事処に足を運んでみてください。

新千歳空港からニセコまでの移動について

新千歳空港からニセコ町まで車での移動距離は107kmあります。この距離感を踏まえて各移動方法と所要時間は次のとおりです。

バス

新千歳空港からニセコ町まで移動するには注意が必要です。

北海道中央バスを利用すると片道3,000円程度で移動することができますが、冬季限定となります。所要時間は3時間ほどです。また予約制となっているので、詳細はこちらをご確認ください。

それ以外の季節(観光シーズン)での高速バスの運行はありませんでした。

列車

列車で移動する場合は、乗り換えが2回必要となります。

まず快速エアポート35号で新千歳空港から小樽駅まで移動します。次に、小樽駅で函館本線に乗り換えを行い、小樽駅から倶知安駅まで移動します。最後に、倶知安駅で乗り換えて倶知安駅からニセコ駅に行くことができます。列車の移動時間は3時間30分ほどになります。料金は片道4,050円です。

車(レンタカー・カーシェア・タクシー)

まずはレンタカーです。新千歳空港には複数のレンタカーカウンターがあります。レンタカーニーズは非常に高いので、利用の際は事前に予約すると良いでしょう。仮に空港で手配できなかった場合は、空港の外や新千歳空港から1駅移動した南千歳駅近辺にも複数レンタカーショップがあるので確認してみると良いでしょう。

次にカーシェアです。タイムズカーシェアやオリックスカーシェアのステーションが1つずつ確認できました。設置車両情報が明確ではありませんでしたので、詳細は各ホームページをご覧ください。

最後にタクシーです。タクシー会社はMKタクシーが有名です。MKタクシーではニセコまでの空港送迎プランがあり、アルファード(定員5人)に36,800円で利用することができます。通常のタクシー料金だと40,000円以上はかかってしまうので、定額便を予約することをお勧めします。運転不要かつプライベート空間を保った移動を希望される場合はこちらを利用すると良いでしょう。

車での移動時間は約2時間ほどになります。

札幌駅からニセコ町までの移動について

札幌駅からニセコ町まで車での移動距離は約100kmあります。この距離感を踏まえて各移動方法と所要時間は次のとおりです。

バス

バスで移動する場合は北海道中央バスが運行している高速バスを利用すると良いでしょう。所要時間は3時間ほどで、料金は片道2,350円です。時刻表など詳しい情報はこちらをご覧ください。

列車

列車で移動する場合は乗り換えが2回発生します。

まず、小樽行で札幌駅から小樽駅まで移動します。次に、函館本線に乗り換え、小樽駅から倶知安駅まで移動します。最後に乗り換えて倶知安駅からニセコ駅に到着します。所要時間は3時間ほどで、料金は片道2,420円です。

車(レンタカー・カーシェア・タクシー)

札幌駅周辺はレンタカーやカーシェアのスポットがたくさんあります。予約状況を各サービスで調べて利用すると良いでしょう。タクシーの利用は、ジャンボタクシーを予約してニセコまで案内する事業者があるので、こちらを利用すると40,000円程度かかります。通常のタクシー料金も同様に40,000円程度かかるため、ゆったりした空間で移動したい場合はジャンボタクシーの利用が良いでしょう。

車での移動時間は約2時間ほどになります。

車移動じゃないときつい北海道旅行はこれ

今回整理した内容を踏まえると、ニセコ町だけ楽しむ場合の方は公共交通手段の移動もありだと思います。ただし、「ニセコ以外の北海道観光も楽しみたい」「北海道滞在時間が限られている」といった方は公共交通手段での移動はお勧めできません。上述したとおり、車移動の方が目的地まで早く到着することと、場合によっては、移動コストも安くなる場合があります。また、公共交通機関の運行本数も市外に行くほど限られるため、楽しむ時間が限られるでしょう。小さな子供がいると待ち時間は本当にきついものになります。車の運転が問題なくできる場合は車移動をお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?ニセコ町まで行くための移動手段は様々ありますが、一番のお勧めは車移動です。加えて「ニセコ以外の北海道観光もしたい」「タイパを良くしたい」「小さな子供と一緒に思い出を作りたい」といった場合は車移動でなければきついです。旅行計画に合わせた移動手段を利用してください。

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