長野県軽井沢で日本型ライドシェア開始!料金や予約方法は?

観光需要が増えてきた昨今、タクシー等を活用したラストワンマイルのニーズが高まり供給不足に陥っているというニュースを見かけることが多くなりました。国内外から訪れた人をスムーズに目的地に誘導できなければ観光産業の機会損失につながります。

この問題には国も積極的な動きを見せて解決を試みています。その中で出てきた解決策の一つがライドシェアです。

本記事では、長野県軽井沢町で利用できる日本型ライドシェアサービスの予約方法と料金についてご紹介します。併せて、長野県の自治体が取り組んでいるデマンドタクシー(相乗りタクシー)についてご紹介いたします。

長野県について

長野県は、日本の中部地方に位置します。県庁所在地は長野市で人口は約200万人です。レタスの収穫量が全国1位と言われています。

アルプス山脈に囲まれ、美しい山々、清流、湖、温泉に恵まれています。上高地や白馬、蓼科などの自然保護区は絶景が広がっています。軽井沢や志賀高原はリゾート地として有名で都心からリラックスを求めて訪れる方がたくさんいます。

長野県は中央自動車道、長野自動車道、上信越自動車道などの高速道路や、長野新幹線、中央本線などの鉄道が通っており、主要都市へのアクセスが非常に便利です。

長野県の市町村

長野県には77の市町村があります。そのうち市は19(佐久市、上田市、岡谷市、伊那市、飯田市、松本市、諏訪市、須坂市、小諸市、伊那市、中野市、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、駒ヶ根市、中野市、千曲市、松本市)あります。

長野県のご当地グルメ

長野県は美味しい食べ物がたくさんあります。そこでおすすめのグルメをいくつか紹介します。

信州そば

信州(長野県)では古くからそばの名産地とされてます。長野県内で製造されそば粉を40%以上配合した良質な“干しそば”を信州そばと定めているそうです。とにかく美味しいです。

五平餅

炊き立てのうるち米をしっかり潰して餅のような状態にしたものを平たくして串に刺し、味噌ダレをつけて焼き上げた料理です。

おやき

小麦粉と蕎麦粉を混ぜた生地で、野菜などの具材を包み焼いた食べ物です。軽食として食べることができます。様々な種類の具材があるので食べ比べするのも楽しみの一つです。

提供:長野県農政部

ライドシェアとは

ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。

ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。

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日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始

2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。

対策方針

  • タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
  • 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
  • ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
  • タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
  • 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
  • ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
  • ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築

なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。

長野県のライドシェアについて

長野県で日本型ライドシェアのサービス開始!

タクシー不足の解消に向けて、2024年2月に軽井沢町で一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」を、県内で初めて導入すると発表しました。実施は2024年4月を予定しています。ライドシェアの実現に向けては、長野県北佐久郡軽井沢町、軽井沢タクシー協会、軽井沢町商工会、一般社団法人 軽井沢観光協会、軽井沢ホテル旅館組合、GO株式会社が連携協定を結びました。軽井沢町における観光シーズンの観光客増加による交通課題解決の一手として『軽井沢タクシー供給強化プロジェクト』と名付けられています。

軽井沢町では、観光シーズン中の観光客増加が顕著となり、GWや7月から9月の夏季期間、11月の紅葉期間などの繁忙期間は移動需要が局地的に膨れ上がるため、観光客・地元住民共にラストワンマイルの移動が困難となっています。一方、地元のタクシー会社が保有する車両数は、ドライバー確保が困難な状況であることや、繁忙期と閑散期との変動が大きいことによる適正な車両台数の確保が難しい状態になっています。

そして、2024年4月より軽井沢町で日本型ライドシェアの運行がスタートしました。詳細はこちらの記事をご覧ください。

日本型ライドシェアの利用料金について

2024年4月時点で、日本型ライドシェアの利用料金はタクシー料金と同じです。タクシー料金が1000円のルートの場合、日本型ライドシェアの料金も1000円です。これは、現行の日本型ライドシェアの導入目的がタクシー不足を補うためであること、そしてタクシー事業者がライドシェアサービスを運営しているので価格の公平性を保つために、差分が生まれないようにしていると思われます。世界のライドシェアサービスは、タクシー料金の2割程度安く利用できると言われています。今後料金については見直しが入る可能性もあるでしょう。

自治体の取り組み

長野県は自然豊かな場所がたくさんあります。そのため、車の利用が必要不可欠な地域が多く存在します。近年では、利便性を求めて人口が地方から都心部に集中する事象が発生しています。人口が流出してしまうと過疎化が進み、自治体の予算も逼迫することから公共事業の運営が厳しくなります。すると、公共交通にも影響を及ぼし、路線バスの運行終了など地域住民の移動手段がなくなってしまうこともあります。そのような状態を打開するために、各自治体ではさまざまな取り組みを行っております。いくつか事例をご紹介いたします。

信濃町:デマンドタクシー「ふれあいコスモス号」

信濃町では公共交通機関の利用の中心が高齢者で、移動先も様々になり利用が分散され非効率という課題がありました。また、バス停までの徒歩移動に苦労しているという側面もありました。そこで、解決策としてデマンドタクシーの運行を行っております。利用対象者は町内在住の方です。利用者は事前に予約を行い、自宅から指定の乗降場所まで移動することができます。予約は電話予約もしくはアプリから予約することができます。詳しい情報は信濃町のホームページをご覧ください。

運行ルートや時間帯は当日の予約状況によって変動します。これによってスムーズな移動を利用者に提供することができます。

白馬村:デマンドタクシー「白馬デマンドタクシー」

村内における便利で効率的な生活交通手段と、観光交通手段を確保することを目的にデマンドタクシー「白馬デマンドタクシー」の運行が2024年4月より行われています。5月末までは試用期間ということで無料で利用することができます。利用者は事前に予約を行い、指定の乗降場所の区間を移動することができます。予約は電話予約もしくはアプリから予約することができます。詳しい情報は白馬村のホームページをご覧ください。

白馬村の取り組みは他の自治体とは異なり、観光客もスコープに入れているところが特徴的です。そのため乗降エリアも観光スポットが多く存在します。しかし、スキーやスノーボードなどの大きな荷物を乗せることはできないので、観光客のニーズをどこまで汲み取ることができるかは気になるところです。

安曇野市:デマンドタクシー「あづみん・のるーと安曇野」

安曇野市でもデマンドタクシー「あづみん・のるーと安曇野」の運行が行われています。利用者は事前に予約を行い、自宅から指定した運行区域内の目的地まで移動することができます。予約は電話予約もしくはアプリから予約、そして公式LINEからも予約することができます。詳細の情報は安曇野市のホームページをご覧ください。

ではなぜデマンドタクシーの運行が行われているのでしょうか。背景には5町村合併により安曇野市となる前、路線バスが次々と廃線となり、交通環境が著しく悪くなったことが影響していると言われています。地域住民のスムーズな移動を提供するためにデマンドタクシーの導入がされました。

日本型ライドシェア利用方法

日本型ライドシェアを利用するためには、タクシー事業と提携している配車アプリから予約する必要があります。ここでは予約可能な配車アプリをご紹介いたします。

Go

まずはアプリのダウンロードと会員登録が必要です。以下画像からアプリダウンロード画面に遷移します。現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。

予約フロー

ライドシェア車両は、タクシーが呼びにくい曜日・時間帯のみでマッチングする仕組みとなります。4/8に日本型ライドシェア利用可能エリアでGoアプリを利用したところ以下のように「ライドシェアドライバー稼働中」の表示が出ました。

「タクシー・ライドシェア」を選択し、マッチングした場合は、運賃が予め確定した状態で指定場所・時間で乗ることができます。4月8日時点では、タクシーとライドシェア車両の選択はできないようでした。気になる方はぜひ一度使って見てください。

安心・安全を保つ仕組みについて

まずはドライバー評価確認機能です。日本型ライドシェア車両への手配の際、当該車両のライドシェアドライバーに対する評価が表示される仕組みになるため、乗車前に確認することができます。乗車後にはドライバーに対する評価をつける画面がアプリに表示されます。乗車体験を利用者全員で評価していくことで、ライドシェアの品質を向上させることができます。

次に乗車中の通報機能です。乗車中、アプリ画面にて警察およびタクシー営業所への通報ボタンが表示されます。万が一身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は即座にこの機能を利用しましょう。※画面は開発中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。

参照:PR TIMES

Uber

4月上旬より日本型ライドシェアのサービス提供を国土交通省が定めた東京、神奈川、愛知、京都のエリアで開始すると発表しました。そして4月8日に、東京エリアでライドシェアサービスが開始しました。早速アプリを利用してみると、日本型ライドシェアの車両は「自家用タクシー」と表示されました。ライドシェア料金は、Uberの初回利用クーポン50%OFF適用外のため、Uber初回利用の方はタクシー利用の方がお得になる場合があります。

Uber 日本型ライドシェア利用

予約フロー

実際に日本型ライドシェアの利用を試みました。予約の前に、「自家用タクシー」の注意事項を確認しました。利用ができない条件や、キャンセル料金について記載されているので、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

Uber ライドシェア注意事項

実際に予約を行います。移動場所を確定したら事前決済に進みます。Uberに登録している決済方法で決済を行います。

決済が終わったらライドシェア車両の到着を待ちます。

Uber ライドシェア車両待ち

この日は、ライドシェア車両が到着しませんでした。その場合は、このようなキャンセル画面が表示されます。決済した料金は全額返金されます。

Uber ライドシェアキャンセル

安心・安全を保つ仕組みについて

Uberのアプリでは、Uberがグローバルで展開しているライドシェアサービスの運用知見を踏襲し、乗客およびドライバーの安全確保のため、アプリ上の様々な機能を通じて予防と対策を実施しております。

  1. 家族や友人などの信頼できる連絡先を設定し、乗車状況をリアルタイムで共有する機能
  2. 利用中に不自然な停車やルート変更を検知し、Uberから乗客に安全確認メッセージを送信する機能
  3. ドライバーおよび乗客を評価する機能
  4. 乗車中に問題が発生した場合、アプリの緊急通報ボタンから警察に通報できる機能

これらの機能を活用して、安心・安全にライドシェアサービスを利用しましょう。

参照:PR TIMES

<関連情報>

長野県で利用できるタクシー配車アプリ

最後に、長野県で利用できるタクシー配車アプリについても抑えておきましょう。

Uber Taxi(ウーバータクシー)

グローバルでライドシェアサービスを展開しているUberでは、日本でUber Taxiのサービスを展開しています。

しかし、2024年5月時点で長野県はUber Taxiのサービスを利用することができません。最新の情報はUberにて確認してください。

Go

GO(ゴー)は、約10万台のタクシーをネットワークするGOが2020年9月よりスタートしたタクシーアプリです。現在2,000万ダウンロードを突破しています。

長野県は、長野市 ※、千曲市 ※、埴科郡坂城町 ※、北佐久郡軽井沢町が対象エリアです。(※一部地域を除く)

現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。


まとめ

いかがでしたか?2024年4月時点で長野県では日本型ライドシェアの運行はされておりませんでした。しかし、過疎地域など地域住民の移動手段に課題を抱えている自治体は独自のライドシェアサービスやデマンドタクシーの運行などで解決を図っている状況が確認できました。

そして、2024年4月から「簡便な方法により不足車両数を算出し、タクシー事業者に実施意向がある場合は、4月以降順次開始して良い」と国土交通省から発表がありました。長野県で日本型ライドシェア事業を運行するためには、長野県の自治体の調査とタクシー事業者の協力・申請が必要になります。ラストワンマイルの移動手段不足の課題解決にライドシェアが貢献するかどうか、注目していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。他の記事もぜひご覧ください!

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