長野県軽井沢町の日本型ライドシェア実施について、利用はGOアプリから

観光需要が増えてきた昨今、タクシー等を活用したラストワンマイルのニーズが高まり供給不足に陥っているというニュースを見かけることが多くなりました。国内外から訪れた人をスムーズに目的地に誘導できなければ観光産業の機会損失につながります。長野県軽井沢町もその一つです。

軽井沢町は、年間およそ800万人の観光客が訪れる一方で、交通インフラに課題を抱えていました。加えて、タクシードライバーの不足も課題となっていました。

この問題に対して、国は解決策の1つに日本型ライドシェアの導入を決めました。4月には東京、神奈川、愛知、京都の一部エリアからスタートしております。そして、長野県軽井沢町においても、国から日本型ライドシェアの運行が認められました。

本記事では、軽井沢町の日本型ライドシェアのサービス概要と料金、そしてタクシー配車予約アプリGOを使った日本型ライドシェアの予約方法についてお伝えいたします。

長野県軽井沢町について

長野県軽井沢町は、長野県の東信地方に位置し、群馬県にも近い場所にあります。歴史ある避暑地として有名です。人口は約2万人です。うち65歳以上の割合は33.6%(令和2年時点)で、日本全体の65歳以上の人口割合28.4%と比べると比較的高齢化が進んでいる自治体と言えそうです。軽井沢町に構える有名企業も存在します。例えば、星野リゾートやヤッホーブルーイングなどが挙げられます。

観光スポット

軽井沢を楽しむ方法は様々ありますが、主に自然、歴史、美術館、ショッピングの分野で楽しむことが多いです。それぞれ一例を紹介いたします。

自然

軽井沢町は、自然に囲まれた町です。散策スポットがたくさんあります。その一部をご紹介します。

  • 白糸の滝:高さ33m、幅70mの岩の間からたくさんの地下水が白糸のように落下していることから名付けられました。
  • 雲場池:雲場池周辺は約1kmの散策路となっており、のんびり歩きながら景色を楽しむことができます。
  • 旧碓氷峠:標高1200mに位置する碓氷峠の見晴台は絶景を見ることができます。

歴史

軽井沢町は歴史ある神社仏閣や歴史的建造物がいくつもあります。その一部をご紹介します。

  • 熊野皇大神社:全国的にも珍しい県境にある神社です。ヤマトタケルが建立したと伝わる古社です。
  • 旧軽井沢銀座通り:旧軽井沢の風情あるメインストリートです。ショッピングなど楽しむこともできます。
  • ショーハウス記念館:アレキサンダー・クロフト・ショー医師の別荘です。この別荘が軽井沢=別荘のブランドを築いたとも言われています。

美術館

軽井沢には美術巡りができるスポットがたくさんあります。以下に一例を紹介します。

  • トリックアートミュージアム軽井沢:トリックアートを楽しむことができます。
  • 軽井沢ニューアートミュージアム:国内外の現代アート作家の作品を楽しむことができます。
  • 軽井沢安東美術館:画家・藤田嗣治の作品だけを展示する個人美術館です。
  • 脇田美術館:現代洋画界を代表する脇田和の作品が約1000点収蔵されています。

ショッピング

軽井沢町は観光産業が盛んです。そのため観光客に人気のショッピングエリアも多数あります。その一部をご紹介します。

  • ハルニレテラス:個性的な ショップ・レストランがあります。
  • エルツおもちゃ博物館・軽井沢(ムーゼの森):欧州の良質な知育玩具が展示されています。ドイツ・エルツ地方から直輸入した伝統木工工芸品を購入することもできます。
  • 軽井沢・プリンスショッピングプラザ:大規模ショッピングモールです。アウトレットもあります。

グルメ

長野県といえば、信州そば、五平餅、おやきなどが有名です。軽井沢町でももちろん食することができますが、観光地・避暑地として成長してきた町なので、観光客や別荘を保有している方に向けたグルメも豊富です。例えば、イタリアン、フレンチなどが該当します。地元で採れた食材を中心に調理するので、新鮮な料理を味わうことができます。気になる方は事前に調べていくと良いでしょう。

軽食を楽しむなら、パンがおすすめです。有名なパン屋もたくさんあり、わざわざ遠方から足を運ぶ方もいるほどです。パンの食べ歩きをするのも楽しみの一つです。

ライドシェアとは

ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。

ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。

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日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始

2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。

対策方針

  • タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
  • 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
  • ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
  • タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
  • 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
  • ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
  • ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築

なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。

軽井沢町で日本型ライドシェアが解禁

2024年4月26日より、軽井沢町で日本型ライドシェアの運行がスタートしました。軽井沢町の日本型ライドシェアの運営は地元のタクシー会社や自治体が加わり、予約プラットフォームはGoを利用します。スタート時は合計25台のライドシェア車両が運行します。対応エリアは長野県北佐久郡軽井沢町全域で、毎日8:00〜13:00と16:00〜24:00が運行時間となります。

日本型ライドシェアの利用料金

2024年4月時点で、日本型ライドシェアの利用料金はタクシー料金と同じです。タクシー料金が1000円のルートの場合、日本型ライドシェアの料金も1000円です。これは、現行の日本型ライドシェアの導入目的がタクシー不足を補うためであること、そしてタクシー事業者がライドシェアサービスを運営しているので価格の公平性を保つために、差分が生まれないようにしていると思われます。世界のライドシェアサービスは、タクシー料金の2割程度安く利用できると言われています。今後料金については見直しが入る可能性もあるでしょう。

日本型ライドシェアの利用方法

まずはGOアプリのダウンロードと会員登録が必要です。以下画像からアプリダウンロード画面に遷移します。

現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。


予約フロー

ライドシェア車両は、対応エリアのタクシーが呼びにくい曜日・時間帯のみでマッチングする仕組みとなります。軽井沢町の日本型ライドシェアは、長野県北佐久郡軽井沢町全域において、毎日8:00〜13:0016:00〜24:00の時間帯で運行します。該当するエリアと時間帯でGoアプリを利用すると、以下のように「ライドシェアドライバー稼働中」の表示が出ます。

「タクシー・ライドシェア」を選択し、マッチングした場合は、運賃が予め確定した状態で指定場所・時間で乗ることができます。東京エリアで確認したところタクシーとライドシェア車両の選択はできないようでした。気になる方はぜひ一度使って見てください。予約自体は非常にスムーズです。

安心・安全を保つ仕組みについて

まずはドライバー評価確認機能です。日本型ライドシェア車両への手配の際、当該車両のライドシェアドライバーに対する評価が表示される仕組みになるため、乗車前に確認することができます。乗車後にはドライバーに対する評価をつける画面がアプリに表示されます。乗車体験を利用者全員で評価していくことで、ライドシェアの品質を向上させることができます。

次に乗車中の通報機能です。乗車中、アプリ画面にて警察およびタクシー営業所への通報ボタンが表示されます。万が一身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は即座にこの機能を利用しましょう。※画面は開発中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。

参照:PR TIMES

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軽井沢でのドライバー募集

ライドシェアドライバー

Goのニュースリリースによると、4月の時点で、軽井沢町にて個人事業主として働く方や、アルバイト・パートで飲食業界にて働く方など、248名の応募があるとのことです。順次研修を終えた方が実務にあたると思われます。

ドライバー募集要項

資格

タクシードライバーは二種免許の取得が条件となっていますが、日本型ライドシェアのドライバーは普通免許(一種免許)があればドライバー条件を満たします。

雇用形態

パートタイム雇用のタクシー事業者がほとんどです。ですので、副業として日本型ライドシェアドライバーを行う方も少なくありません。

研修制度

パートタイムといえどタクシー事業者の看板を背負って仕事に従事するので、アルバイト同様に基本的な業務指導を事前に受けます。予約の受け付け方、利用者の確認方法、出発前の確認事項、利用者乗車中のルール、目的地到着後の操作などが該当します。基本的なコミュニケーションマナーなど含まれる場合もあるでしょう。

服装

タクシードライバーは制服を装着している場合が多いですが、日本型ライドシェアドライバーの服装は規定はありません。

詳しくはGoジョブをご覧ください。

儲かるのか

それでは実際に報酬のシミュレーションをしてみましょう。今回は京都エリアで勤務した場合の平均時給1010円を使ってシミュレーションしてみます。

副業としてライドシェアドライバーに従事する場合、労働時間に制限があります。今回は京都エリア同様に週20時間までとします。単純計算で20時間×4週間×時給1010円=80,800円+歩合が副業ライドシェアドライバー月収として見込めます。週の労働時間次第ではこれ以上の月収が見込めますので、詳しい情報はGoジョブで確認いただくと良いでしょう。

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まとめ

いかがでしたか?長野県も軽井沢町で日本型ライドシェアがスタートしました。長野県の他エリアのライドシェアに関する情報が気になる方は以下の関連情報もご覧ください。

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