観光需要が増えてきた昨今、タクシー等を活用したラストワンマイルのニーズが高まり供給不足に陥っているというニュースを見かけることが多くなりました。国内外から訪れた人をスムーズに目的地に誘導できなければ観光産業の機会損失につながります。
この問題には国も積極的な動きを見せて解決を試みています。その中で出てきた解決策の一つがライドシェアです。
本記事では、新宿区や中央区など23区を中心に東京都で日本型ライドシェアサービスが利用できるエリアや、日本型ライドシェアの予約方法と料金についてご紹介します。併せて、東京都の自治体が取り組んでいるデマンドタクシー(相乗りタクシー)についてご紹介いたします。
東京都について
東京は日本の首都です。人口は約1400万人います。富裕層向け旅行雑誌「Condé Nast Traveler(コンデ・ナスト・トラベラー)」が行った読者投票ランキング「Readers’ Choice Awards 2021」にて、米国版で2年振り、英国版では初めて「世界で最も魅力的な都市のランキング」において第1位に選ばれたこともあります。
東京タワーやスカイツリーからの眺望は絶景で、東京の壮大さを一望できます。また、浅草の雷門や上野公園は歴史と文化の息吹を感じることができます。
東京のグルメでは、寿司、ラーメン、焼肉など、多種多様な料理を楽しむことができます。特に築地市場や豊洲市場では、新鮮な海鮮料理を味わうのに最適なグルメスポットです。
ショッピングに興味があるなら、銀座や原宿、渋谷は見逃せません。最新のファッションや日本独特のファッションスタイルなど、あらゆる商品を見つけることができます。
移動手段も充実しています。地下鉄、バス、電車、タクシーなど様々な移動手段を駆使することができます。しかし、インフラ環境が整いすぎて地下鉄や駅の構造が複雑です。初めて東京を訪れる人にとって乗り継ぎは一苦労です。ライドシェアのようなラストワンマイルの移動手段が充実すると、初めて東京を訪れても、移動に苦労する心配は減るかもしれません。
東京都の23区、市町村
東京都には23の区と54の市町村があります。
23区
23区は下記のとおりです。
中央区、千代田区、文京区、港区、新宿区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区、板橋区、豊島区、北区、台東区、墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区
市町村
東京都には39の市町村があります。そのうち市は26(八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市)あります。
ライドシェアとは
ライドシェアは自動車のシェアリング方法の1つです。ライドシェアは文字通り、Ride(乗る)をShare(共有)することを意味します。いわば「相乗り」と同じ意味です。一般的に「相乗り」というと、タクシーを利用する際に行き先が近い客同士がタクシーをシェアすることを思い浮かべると思いますが、最近流行りのライドシェアは、タクシーだけではなく一般の個人ドライバーとドライブをシェアすることも指します。
ライドシェアは、より多くの人が1台の車両を使って移動することで、燃料費、高速料金、運転のストレスなど、人々の移動コストを削減します。相乗りは、移動を共有することで大気汚染、二酸化炭素排出量、道路の渋滞、駐車スペースの必要性が軽減されるため、より環境に優しくなる側面もあります。
<関連記事>
日本型ライドシェアが2024年4月より運行開始
2023年12⽉20⽇に第3回デジタル⾏財政改⾰会議が実施されました。交通分野の成果の一つに、タクシー・ドライバーの確保のための規制緩和、地域の⾃家⽤⾞・ドライバー活⽤によるライドシェア(タクシー事業者の運⾏管理下での新たな仕組みの創設)、⾃家⽤有償旅客運送制度の改善、タクシー事業者以外の者が⾏うライドシェア事業に係る法律制度についての方針が決まりました。
対策方針
- タクシー・ドライバー確保のための規制緩和(二種免許有無の緩和、地理試験の廃⽌など)
- 供給を補うため地域の⾃家⽤⾞や⼀般ドライバーを活かしたライドシェアサービスを2024年4⽉から開始予定。タクシー事業者の運⾏管理の下で仕組化
- ⾃家⽤有償旅客運送制度を2023年内から改善
- タクシー事業者以外の者がライドシェア事業を⾏うことを位置付ける法律制度について、2024年6⽉に向けて議論
- 供給量増加に向けて、自動運転技術の活用を検討。⾃動運転レベル4の社会実装・事業化に必要な初期投資⽀援の予算措置を開始
- ⾃動⾛⾏⾞両のルールの在り⽅を検討する場を2023年12⽉に設置
- ⾃動運転の⾛⾏に係る審査に必要な⼿続きの透明性・公平性の確保策を検討するための関係省庁の枠組みを構築
なお、2024年4月8日より東京都で日本型ライドシェアの運行が開始されています。
東京都の日本型ライドシェアについて
東京都23区、武蔵野市、三鷹市でタクシー不足を補うために2024年4月8日から日本型ライドシェアがスタートしました。
2024年3月29日には、国土交通省が各地域のタクシーマッチング率の公開を行いました。東京都のタクシーマッチング率についても公開され、金土の深夜帯と通勤時間のタイミングでマッチング率の低下が見られております。
詳細はこちらをご覧ください。
<関連記事>
日本型ライドシェアの利用料金について
2024年4月時点で、日本型ライドシェアの利用料金はタクシー料金と同じです。タクシー料金が1000円のルートの場合、日本型ライドシェアの料金も1000円です。これは、現行の日本型ライドシェアの導入目的がタクシー不足を補うためであること、そしてタクシー事業者がライドシェアサービスを運営しているので価格の公平性を保つために、差分が生まれないようにしていると思われます。世界のライドシェアサービスは、タクシー料金の2割程度安く利用できると言われています。今後料金については見直しが入る可能性もあるでしょう。
日本型ライドシェア初月の利用者傾向
サービスが開始されてから実際に利用者の傾向はどのようになっているのでしょうか。ニュースによると、京都のライドシェア利用者の9割が外国人という記事がありました。京都が日本を代表する観光エリアということもありますが、この結果になった理由はいくつかあると思っています。東京でも同じ状況になっている可能性もありますので参考にしてください。
ライドシェアに対する不安払拭がされていない
日本では、度々海外で発生したライドシェアの過去の問題・トラブルをメディアで報じていました。その影響で利用に慎重になっている人も一定数いると思われます。
外国人はライドシェアに慣れている
アメリカなど海外ではライドシェアサービスが開始されてから10年ほど経過するので、一定の市民権は得られている状態です。そして使い慣れているUberをスマートフォンにダウンロードしていることでしょう。海外顧客は日本のローカライズされたプラットフォームを使うことなく、すぐにタクシー利用することができます。実際京都の利用客も、Uberで日本型ライドシェアを利用したとのことでした。
そもそも日本人のニーズがそれほどない
仮に今回発生している首都圏のタクシー不足の要因の大半が観光客が増えたものだとすると、日本人のニーズは無くなるかもしれません。他の移動手段を使う可能性も十分にあります。そう考えると今後観光客がさらに増えるとタクシー不足もさらに増え、タクシーの移動ニーズは観光客が中心になると思われます。2024年3月の訪日観光客は308万人との発表がありました。コロナ前の2019年と比較すると11.6%伸長しています。円安の影響もあり今後さらに観光客が増えるとなると、前述の通り観光客がUberを使って日本型ライドシェアを利用する可能性がさらに増えるかもしれません。
<関連記事>
東京都の日本型ライドシェア利用方法
日本型ライドシェアを利用するためには、タクシー事業と提携している配車アプリから予約する必要があります。ここでは予約可能な配車アプリをご紹介いたします。
Go
まずはアプリのダウンロードと会員登録が必要です。以下画像からアプリダウンロード画面に遷移します。現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。
予約フロー
ライドシェア車両は、タクシーが呼びにくい曜日・時間帯のみでマッチングする仕組みとなります。4/8に日本型ライドシェア利用可能エリアでGoアプリを利用したところ以下のように「ライドシェアドライバー稼働中」の表示が出ました。
「タクシー・ライドシェア」を選択し、マッチングした場合は、運賃が予め確定した状態で指定場所・時間で乗ることができます。4月8日時点では、タクシーとライドシェア車両の選択はできないようでした。気になる方はぜひ一度使って見てください。
安心・安全を保つ仕組みについて
まずはドライバー評価確認機能です。日本型ライドシェア車両への手配の際、当該車両のライドシェアドライバーに対する評価が表示される仕組みになるため、乗車前に確認することができます。乗車後にはドライバーに対する評価をつける画面がアプリに表示されます。乗車体験を利用者全員で評価していくことで、ライドシェアの品質を向上させることができます。
次に乗車中の通報機能です。乗車中、アプリ画面にて警察およびタクシー営業所への通報ボタンが表示されます。万が一身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は即座にこの機能を利用しましょう。※画面は開発中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。
参照:PR TIMES
Uber
4月上旬より日本型ライドシェアのサービス提供を国土交通省が定めた東京、神奈川、愛知、京都のエリアで開始すると発表しました。そして4月8日に、東京エリアでライドシェアサービスが開始しました。早速アプリを利用してみると、日本型ライドシェアの車両は「自家用タクシー」と表示されました。ライドシェア料金は、Uberの初回利用クーポン50%OFF適用外のため、Uber初回利用の方はタクシー利用の方がお得になる場合があります。

Uber 日本型ライドシェア利用
予約フロー
実際に日本型ライドシェアの利用を試みました。予約の前に、「自家用タクシー」の注意事項を確認しました。利用ができない条件や、キャンセル料金について記載されているので、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

Uber ライドシェア注意事項
実際に予約を行います。移動場所を確定したら事前決済に進みます。Uberに登録している決済方法で決済を行います。
決済が終わったらライドシェア車両の到着を待ちます。

Uber ライドシェア車両待ち
この日は、ライドシェア車両が到着しませんでした。その場合は、このようなキャンセル画面が表示されます。決済した料金は全額返金されます。

Uber ライドシェアキャンセル
安心・安全を保つ仕組みについて
Uberのアプリでは、Uberがグローバルで展開しているライドシェアサービスの運用知見を踏襲し、乗客およびドライバーの安全確保のため、アプリ上の様々な機能を通じて予防と対策を実施しております。
- 家族や友人などの信頼できる連絡先を設定し、乗車状況をリアルタイムで共有する機能
- 利用中に不自然な停車やルート変更を検知し、Uberから乗客に安全確認メッセージを送信する機能
- ドライバーおよび乗客を評価する機能
- 乗車中に問題が発生した場合、アプリの緊急通報ボタンから警察に通報できる機能
これらの機能を活用して、安心・安全にライドシェアサービスを利用しましょう。
参照:PR TIMES
S.RIDE
4月4日に、日本型ライドシェアの利用を選択できる機能がアプリに搭載されました。「ライドシェア」の項目で車両の指定ができます。ライドシェア未対応のエリアでは画像のように「指定できないエリアです」が表示されます。

対応エリアなど最新の情報は公式サイトのFAQをご覧ください。
<関連情報>
NearMe(ニアミー)を利用したライドシェア
NearMeは乗車地から空港へ移動するためのタクシーをライドシェアすることができるサービスです。※政府が推進している「日本型ライドシェア」とは異なります。
NearMe Airport:エアポートシャトル
最大9名まで乗ることができるライドシェア(相乗り)サービスです。乗車地から目的地(空港)までのルートをAIで分析し、利用者をピックアップするルートの最適化を行い、目的地に向かいます。
ドライバーはNearMeが提携している運行事業者が行います。
NearMe Limo:エアポート貸切リモ
最大9名まで乗ることができる貸切ハイヤー・タクシー配車サービスです。NearMe Airportとは異なり、荷物の追加料金は発生しません。乗車48時間前まではキャンセル無料です。ドライバーはNearMeが提携している運行事業者が行います。
羽田空港から東京駅までNearMeを利用する
羽田空港・成田空港〜東京間はNearMe AirportとNearMe Limoを利用することができます。サービス提供エリアは次の通りです。
サービス | 提供エリア:羽田空港 | 提供エリア:成田空港 |
NearMe Airport | 23区、西東京市、武蔵野市、三鷹市、調布市 | 23区、武蔵野市、三鷹市 |
NearMe Limo | 23区 | 23区 |
参考までに、1週間後に大人2人子供2人で羽田空港から東京駅までNearMe Airportを利用する場合の価格がどうなるのか見てみましょう。結果は次のようになりました。

料金は4480~5980円となりました。出発する時間帯によって金額に差が出るようです。この料金には早割(7日前予約)が適用された金額です。大人2人子供2人を単純に4人で移動したと考えると、一人当たり1100円程度で目的地にたどり着くことができそうです。なお最大9名まで乗車可能な車なので、相乗り乗客が増えた場合はこの金額よりも安くなる可能性があります。
NearMeが気になる方はこちらからアプリをダウンロードしてみてください。[Sponsored]

東京のライドシェア料金を予想
今後タクシー事業者ではなく一般企業が運用するライドシェアが登場することを見据えて、勝手に料金相場を予想してみました。興味があればこちらの記事もお楽しみください。
<関連記事>
- 新宿駅から東京ドームまでのライドシェア(相乗りタクシー)料金を予想!
- 成田空港から東京駅までのライドシェア利用料金を予想してみた
- 東京駅から浅草までのライドシェア利用料金を予想してみた
- 東京駅から東京ドームまでのライドシェア料金を予想してみた
- 東京駅から豊洲千客万来までのアクセスはバス・電車・東京BRT・タクシーでどれがおすすめ?
- 東京駅から「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」までのアクセスはバス・電車・タクシーでどれがおすすめ?
東京エリアの日本型ライドシェアドライバー募集について

日本型ライドシェアのドライバーになるためには、サービスを運営しているタクシー事業者の募集要項を確認の上応募する必要があります。東京エリアで募集している事業者をいくつかご紹介します。
Go
タクシー配車サービスのGoはドライバーに特化した転職サービス「Goジョブ」にて「ライドシェアドライバー」の募集を行っています。
2024年4月から「日本型ライドシェア」が始まるにあたり、タクシー事業者が新しい働き方として「ライドシェアドライバー」の募集を開始しました。普通自動車運転免許を取得して1年以上経過している方であればエントリー可能です。従って二種免許は不要です。予定する運行エリアは、タクシーが不足しているエリアや時間帯を予定しています。車は自家用車を利用することができますが、自家用車がない方もエントリーが可能です。採用後の研修制度もあります。座学研修をはじめ、ドライバーと乗客の安全を担保するための乗務に必要な研修を行います。もし万が一、事故が起きたときを想定してドライブレコーダーを設置します。発生した場合は営業所の運行スタッフがサポートを行います。
Goジョブの最新の情報はこちらをご覧ください。
日本交通
日本交通では「日本型ライドシェア」サービスの提供を行うにあたり、ドライバー希望者のエントリー受付を開始しております。国内最大手のタクシー会社が研修をサポートしてくれるので、接客未経験の方でも安心です。Go同様に、必要資格は普通自動車免許になるので、二種免許は不要です。
日本交通ライドシェアに関する詳細はこちらをご覧ください。
東京で日本型ライドシェアドライバーの副業は儲かるのか
それでは実際にシミュレーションしてみましょう。今回は日本交通の募集要項ページに記載している、東京エリアで勤務した場合の平均時給1800円を使ってシミュレーションしてみます。勤務時間についても同様に日本交通の情報を用います。
副業としてライドシェアドライバーになる場合、週40時間までと労働時間に制限があります。単純計算で40時間×4週間×時給1800円=288,000円+歩合が東京エリアの副業ライドシェアドライバー月収の最大値となります。
ライドシェアドライバーになるために
ここまでご覧いただいて、ライドシェアドライバーに興味を持った方は、まずは企業側に問い合わせすると良いでしょう。「ライドシェアドライバーに興味があるけど、免許持っていない…」という方は、まず普通自動車免許の取得を行いましょう。取得費用と時間効率的には、短期間で取得できる合宿免許がお得ですので、ご検討ください。
東京エリアでライドシェアドライバーをフルタイムで行った場合、1ヶ月程度で免許取得費用の回収が見込めます。
<関連情報>
日本型ライドシェア以外の取り組みについて
日本型ライドシェアが導入される以前から実施している取り組みとして、自治体によるデマンドタクシー(予約制の相乗りタクシー)があります。実は東京都でも取り組みを行っている地域があるのでいくつかご紹介したいと思います。
檜原村:デマンドバス「やまびこ」
東京都の西に位置する檜原村では、村内の交通空白地域と路線バスをつなぎ、路線バスの発車・到着の時刻に合わせて運行するデマンドバス「やまびこ」が運行されています。いわゆるバスの仕組みを踏襲したサービスとなっており、利用するためには定時便に乗るか事前予約をして乗るかの2つの方法があります。詳細は檜原村のホームページをご覧ください。
檜原村は山の中にあり道が狭かったりバス停までの距離が遠かったりと、移動に課題を抱えている集落がいくつかあったため導入されました。おそらくバスにした背景は、道の狭さが要因の一つではないかと考えます。デマンドタクシーだと利用者それぞれが配車の依頼を行うため車両の交通量が増えることが想定され、道路の狭い場所で通行困難などの問題が発生する可能性があります。その点も踏まえると車両数を最小限に抑えて最大限の人数を移動させるバス型の運行は、この地域にマッチしているのではと思います。
このデマンドバスは運行エリアも拡大しているので、取り組みとして十分効果があったと考えられます。
武蔵村山市:デマンドタクシー「むらタク」
東京都の西にある武蔵村山市では、デマンドタクシー「むらタク」が運行されています。導入の背景は武蔵村山市の市内循環バスが廃止になり、地域住民の移動手段が不足した代替手段となります。事前に予約をすると指定の乗降場所で「むらタク」を利用することができます。詳細は武蔵村山市のホームページをご覧ください。
自宅まで迎えに来てくれる、という点は市内循環バスよりも使い勝手が良くなり、生活者にも受け入れられているのではないでしょうか。バンタイプの車両で最大12人乗ることができます。現時点では2台で運行しているとのことなので、現時点ではバスと同じ程度の料金で移動したい人のニーズが満たせていると考えられます。
大田区:デマンドタクシー実証実験
大田区でもデマンドタクシーが運行されています。事前に予約をして指定の乗降場所利用することができます。最大12人乗りのバンタイプの車両で運行されています。詳細は大田区のホームページをご覧ください。
ではなぜ、交通網が発達している東京23区でデマンドタクシーの運行が行われているのでしょうか。今回対象としているエリアが、鉄道駅から500m以上かつバス停からも300m以上離れている地域です。このエリアを公共交通不便地域と定義し、デマンドタクシーによってラストワンマイルの移動を快適にする目的があるようです。特に移動の困難なシニア層をターゲットとなっています。
しかし檜原村や武蔵村山市の状況とは異なり、タクシーを利用することもできますし、日本型ライドシェアの対象エリアにもなっているため、移動手段が不足しているという状況ではありません。果たしてどのような結果が得られるのか、興味深いです。
東京都ライドシェアの今後の見通し
2024年4月からスタートした日本型ライドシェアでは、タクシー不足を補う目的で導入されています。よって、通常のタクシー事業の補完をするにとどまっており、以下の議論となっている課題は引き続き残るように思います。
- 過疎地域での交通網の確保
- インバウンドなど観光ニーズに合わせた移動手段の確保
この課題については、現状の日本型ライドシェアの仕組みで解決できるのかというそもそも論もありますが、ここではそれぞれの課題に対して東京都で発生しそうなエリアはどのあたりになるのでしょうかを考えてみました。
東京都の過疎地域と交通網に課題がありそうなエリア
前述した通り、東京都には23区と39の市町村があります。そのうち市は26ですので、残り13(うち9は島)は町村になります。日本の首都東京は都心部は人口が密集し交通網は充実しているものの、奥多摩町や檜原村がある西側は自然が溢れている代わりに、交通網は充実しておりません。
檜原村では前述の通りデマンドバスの運行が行われていますが、そのほかのエリアが生活者に十分な移動手段が供給できているのか気になるところです。
インバウンドなど観光ニーズに合わせた移動手段に課題がありそうなエリア
観光客が訪れるエリアを想像するためには、観光客がどういう旅行プランを立てているかを考える必要があります。宿泊地域と観光地それぞれを分析した上でライドシェアサービスを計画するのが良いのではと考えます。例えば、浅草界隈、皇居、など歴史的建築物を中心とした旅行に対しては宿泊地域は東京都の東側+千葉県一部になることが想定されるため、行動ルートに合わせてライドシェアを設置するのが良さそうです。
このような仮説を軸に観光客の移動ルートをデータ化し分析を進めていくと生産性の高い取り組みが見込めるのではないでしょうか。また、インバウンドを想定すると海外のライドシェアサービスのUXをベースに考える必要があります。(英語対応、事前ルート決定・事前決済など)
不慣れなUXでサービスを提供してしまうと、トラブルが発生する可能性があるため注意が必要です。
東京都で利用できるタクシー配車アプリ
最後に、東京都で利用できるタクシー配車アプリについても抑えておきましょう。
Uber Taxi(ウーバータクシー)
グローバルでライドシェアサービスを展開しているUberでは、日本でUber Taxiのサービスを展開しています。
東京都は、23区や三鷹市、武蔵野市、国立市、調布市、西東京市、多摩市、町田市、八王子市、立川市、府中市、小平市、狛江市、福生市、東久留米市などで利用することができます。最新の情報はUberにて確認してください。
Go
GO(ゴー)は、約10万台のタクシーをネットワークするGOが2020年9月よりスタートしたタクシーアプリです。現在2,000万ダウンロードを突破しています。
東京都は、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区、八王子市 ※、立川市 ※、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市 ※、昭島市 ※、調布市 ※、町田市 ※、小金井市、小平市、日野市、東村山市 ※、国分寺市 ※、国立市 ※、福生市、狛江市 ※、東大和市 ※、清瀬市、東久留米市 ※、武蔵村山市 ※、多摩市 ※、稲城市 ※、羽村市、あきる野市、西東京市 ※、西多摩郡が対象エリアです。(※一部地域を除く)
現在、乗るたび500円クーポンがもらえる、「GOする!キャンペーン」の実施期間中です。初めて「GO」アプリにご登録、かつ対象エリアで利用すると、3ヶ月連続で乗車するたびに500円クーポンを月間3回まで受け取ることができます。クーポン利用には条件がありますので、詳細はキャンペーンクーポンご利用条件をご確認ください。
まとめ
いかがでしたか?東京では、2024年4月から日本型ライドシェアの運用が開始されました。エリア対象外の地域でも、自治体がデマンドタクシーを運用しているなど移動手段に課題解消に向けて取り組みが行われていました。東京は羽田空港や東京駅など重要な交通網があり、特に訪日外国人へのスムーズな移動体験は、おもてなしするうえで重要になるでしょう。
隣県の情報は以下の記事にまとめているので、こちらもぜひご覧ください。
<関連記事>
- 横浜市、川崎市など神奈川県で日本型ライドシェアが利用可能に!予約方法も解説
- 千葉県で日本型ライドシェアやデマンドタクシーは利用できるのか
- 埼玉県で日本型ライドシェアサービスやデマンドタクシーは利用できるのか
最後まで読んでいただきありがとうございました。他の記事もぜひご覧ください!
コメント